「メラミ!」
はい、ゲーミフィジャパンの魔導士の佐藤隆です!
前回に引き続きクラウドファンディングで、カードゲームの製作の資金調達を行い、3日くらいで目標額を達成し注目されています。Cx3BOOSTERの開発者である、大林さんとのインタビューを掲載していきます。
今回はなぜクラウドファンディングなのか?
Cx3BOOSTERが生まれた背景をインタビューしています!
まずCx3BOOSTERを知らない方は、前回の記事を読んできましょう!

Cx3BOOSTER (TM) (シースリーブースター)は、あなたのチームの3つのC… Cooperative CreativeCommunication(協働的クリエイティブコミュニケーション)をBOOSTする、well-beingためのカードゲームです。
各対話は以下の敬称で進んでいきます。
[まど]:インタビューする人。まどうしの佐藤隆
[大林]:インタビューされる人。ゲーム開発者
なお、記事中のCx3ミニ写真は全て試作品です
◯クラウドファンディングという方法◯
[まど]
ところで、なぜクラウドファンディングという手法を選んだんでしょう?
[大林]
ほかに方法が思いつかなかったんです。
わたしという人間がいて、あちこちプロモーションのために動き回るよりも、一か所から情報を発信していくべきだと思いました。
こんなにたくさんの方に支援いただくとは思っていなかったんですが、、
[まど]
それは、資金調達面というよりも、広報面という比重が高い感じですか?
[大林]
商品を認知してもらえて、わたしという人間に興味をもってもらえて、個人を応援してくれる人たち、こういった商品に興味がある方たちに、ピンポイントで波及させようと思ったら、こうなりました。
もちろん、資金面のほうもあり。今回賭けでいろいろ動いていまして、もし成功していなかったら、路頭に迷うところでした。
あぶなかった。
預金残高を見るたびに、胸がしめつけられるようでした(笑)
[まど]
(笑)
[まど]
クラウドファンディングという手法は以前からご存知だったんですか?
[大林]
はい、少しですが。
[まど]
早い内に、目標額を達成しましたが、この反応は予想されていましたか?
[大林]
まったく予想をしていませんでした。Campfireの方に文章をチェックしてもらいながら、クラウドファンディングのページを作成し、
それを自分のfacebookでシェアをしただけで、次々に「パトロンが現れました!」という通知メールが届き、しかも高額リターンから順次売れていったので、あまりに驚いて、しばらく現実のことのように思えませんでした。
あるカンファレンスに参加中だったのですが、おもわず抜け出して茫然としていました。少し泣きました(笑)
これも、個人名をお出ししていいのかどうかわかりませんが、ビジネス系ゲーム業界ではとても有名な、仙台アイデアプラントの石井力重さんのお力がとても大きいです。
石井さんとは、共通の知人の紹介で以前お会いして、Cx3BOOSTERをお試し使用頂いていました。(大切な友人であり、フィンランド・オウル市で主に仙台市と提携し、ビジネス面から積極的に二か国をつなげている、ビジネスオウルの内田貴子さん。いつも本当にありがとうございます)
そのご縁で、石井さんが、わたしがfacebookでシェアしたクラウドファンディングのページをすかさずフォロワーに広め、
おすすめしてくださったので、これほど速やかに目標額達成にいたったのだと思います。本当にありがたいです。
また以前勤めていた会社の方々の応援、中学、高校からの友人たちのネットワーク、彼らのサポートがなければ、絶対に成功していませんでした。感謝してもしきれません。
*アイデアプラントはアイデアに関する、色々なプロダクトの開発・ワークショップをされています
[大林]
また、以前勤めていた会社の方々、友人たちのネットワーク、彼らがいなければ、絶対に成功していませんでした。
感謝してもしきれません。
[まど]
石井さんがキーマンだったんですね!自分も石井さん経由でこのプロジェクトを知りました。
[大林]
ありがとうございます。
結局は、見ず知らずの人に点のように呼びかけるのでなく、線のようにつながる、人のご縁なのだなと知りました。
[まど]
なるほど、SNSってすごいですね!
チームのメンバーがまた別の経由で、Cx3BOOSTERのことをバズっていたので、色んな広がりがあったんでしょうね。
[大林]
はい、「この分野に興味のある、ポテンシャルの高い、前向きな人」に広まっていったのだと思います。
なので、広告費を一切使わず、ターゲット層に急接近することができました。ありがたい限りです。
◯Cx3BOOSTER開発にあたって、コミュニケーションが下手なフィンランド人??◯
[まど]
まだ開発途中だと思いますが、開発にあたって壁などありましたか?
[大林]
やってもらうと、すごく楽しい!
と、一気にファンになってもらえるんですが。
言葉で説明をすると、すごく月並みなので。「コミュニケーション向上のためのゲーム」は今あふれているので、はじめにプレイをしてもらうまで、(とくに男性は)時間と労力がかかりました。「またかよ」のような感じで。
[まど]
なるほど、似たようなモノが多いので、なかなかプレイしてもらえないんですね。
[大林]
Cx3BOOSTERはゲームというより、ファシリテーション、カウンセリングの要素がすごく強いので、そのあたりの差別化をこれからPRしていかなくては、と思います。
[まど]
そこでプレイしてもらえるように、工夫した点などはあったりするんですか?
[大林]
今回は、日本の方向けに、ファシリテーターがいなくても気軽に遊べる「Cx3ミニ(シースリーミニ)」というのを開発しました。
これはより「ゲーム」っぽいです。そこが糸口になれば・・・ というのと、フィンランドのほうが今はプロモーションに苦戦しているのですが、キーパーソンに早くたどり着かなければ、というのがあります。
ちょっと、フィンランドでの戦略は考え中です。ビジネススクールや大学、カウンセラーの方、企業の方も興味をもって下さってはいるのですが。
(※ 追記:5月の2週間の間に、フィンランドで5セット注文を頂きました。世界展開をしている某カバン会社の副社長さん、高校のスクールカウンセラー、カウンセリングの機会の多いソーシャルワーカーの方、大学講師の方、学生へ講義をされる起業家の方です。広告は打っておらず、数分~十数分試しに遊んでもらっただけで気に入って下さり、それぞれ購入に至りました。秋には、とある高校での連続したワークショップも決定しています。)
[まど]
なるほど、現在形で色々やられているのですね。
[大林]
ネットワーキングにかなり動いています。
[まど]
実際、やってみて予想外に良かったこと、予想外に苦労した点は、やはり、いまおっしゃっていた、プロモーションの部分でしょうか?
[大林]
そうですね。けれども「試しに作ってみたらすごく反応が良かったので商品化」した というのがあり、Cx3BOOSTERの持つ潜在的な力を信じながら、その時その時きちんと動けば、なんとかなるのではという気もしています。
フィンランド人はそもそもものすごくコミュニケーション下手なので、そんな国で人々にテストプレイで喜んでいただけていることが、けっこうすごいことだなと (笑)
[まど]
フィンランドの方ってコミュニケーション下手なんですね(笑)
[大林]
ものすごく個人主義で、アパートの中ですれ違った人にあいさつしても、6割は無視されます。
関係ないでしょ、みたいな感じで。
[まど]
(笑)
[大林]
仕事上でも、隣の人が何をしているかに関心がなく、同僚が間違ったことをしていても、自分の領域に関係がなければ、ほっておく、と聞きましたし、実際、そういうところがあると思います。
4時にさくっと帰りますし (笑)
[まど]
で、Cx3BOOSTERの展開ども、最初はとっつきが悪かった、という具合ですか?
[大林]
そうですね、これもフィンランドでは今も苦労しているところですが、Cx3BOOSTERであるかそうでないかに関係なく、疑い深く、閉鎖的です。 スラッシュなど、有名ですが、実は起業サポートの良さに対して起業する人はヨーロッパでも少なかったと思います。
*SLUSHという起業家が集まるイベント。最近は日本でも注目を浴び始めてる
[まど]
なるほど、最初の敷居は高そうですね
[大林]
そうなんです。でも、日本である程度実績ができれば、逆輸入も可能なので。
◯これからの展望◯
[まど]
逆に、日本での展開で予想してる、フィンランドたは違った難しさは、あったりしますか?
[大林]
やはり、わたしという人物やCx3BOOSTERへの興味と期待、すすめて下さった石井さんへの信用、お世話になっている方々からの支え、
そういうものがあってこその現状なので、それらを裏切ったり、傷つけたりしてはならないと強く感じており、これから、いろいろな場面で、わたしという人間のふるまい、言動が試される気がしています。もちろん、商品も。
[まど]
なるほど、人のカンバンを背負っている圧力みたいなものがあると
[大林]
責任や義務といいますか。
石井さんはそんなこと気になさらないでしょうが、わたしのようなわけのわからない女が、パッと日本に行ってワークショップやいろいろをさせて頂くのは、それなりに背負わなければならないものがあると思います。
それに、期待以上のものをお見せしなくてはいけない、と。
[まど]
Cx3BOOSTERはどんな方に使ってもらいたいですか??
[大林]
うーん
普段、コミュニケーションの問題に苦しんでいて、でも、人の持つ潜在的な可能性を信じていて、「実情を変えたい」、「おれたちこんなもんじゃないだろ」、と思って頑張っていらっしゃる方です。
そんな方とお会いしたいです。
[まど]
ターゲット会社組織想定だったりするんですか?
[大林]
会社、学校、イベント、スタートアップ、いろいろお使い頂けますので、「あっこれいいんじゃ?」と思ってくださった方ですね。
クライアントの比率をみたときは、会社が一番なのでしょうが。大学教授の方々からも、数人ご連絡を頂いています。
ケンブリッジ大学では、ロケット開発のチームで使ってみたい、と言って頂きました。
[まど]
教育関係者もいんですね。当初想定している層とは、ちょっと違いそうですね。
[大林]
はい。でも、ほんとうに幅が広いので、使って頂く方の色に染まるプロダクトだと、自負しています。
これからどんな方々に、どのようにお使い頂けるのか、わたしも楽しみです。 主役は、プレイヤーたちですので。
今回はここまで。
ここで、開発者の大林さんからの、メッセージがあります。
クラウドファンディングは6/9に終了します。支援をお考えの方はぜひお急ぎください。 また、現在、Cx3BOOSTERを試して頂ける、東京・赤坂でのワークショップの参加者を募集しております。 席が限られておりますので、こちらもどうぞお早目にお申込み下さい。→お申込みフォーム
では、また次回!!