インストに正解はなく、人それぞれではありますが、ゲームのバックグラウンド(世界観)から入りゲームの勝利条件、その後に手番の説明、補足事項と続いて行くのが一般的だと考えております。
現在では多くのゲームに触れる機会があり、ゲームの勝利条件と手番にできることを理解すれば、勝利できるかはさておき、プレイすることは可能です。
運動会の障害物競走やポピュラーなトランプゲームなども最終目的とルールがわかっているからこそ、どのようにクリアしていけばいいのかと思考を巡らせることができるのです。
もちろん、これだけでゲームを楽しめますが、ゲームの世界に入り込むことはできているでしょうか。
答えはNOでしょう。もちろん、トランプゲームなど手軽感も特徴的なゲームは例外になりますが、ルールを理解して勝利のために動くためだけであり、舞台背景や設定を知っていなければそのゲームの中に入ることはなかなかできません(いわゆる没入感)。
『カタンの開拓者たち』というのは偶然発見された資源豊富なカタン島を発展させていくという物語があります。プレイをしているうちに、それは無意識に感じている物語になりますが、初めてのプレイヤーにとってはルールの理解で頭がいっぱいとなることでしょう。
そこで、ゲームの物語について説明してあげます。多くのゲーム、とくに人気作のゲームほど、説明書には必ずしっかりとした物語が書いてあります。
デジタルゲームであればアダプターを挿して本体のスイッチを入れてから、ゲーム制作会社のロゴやタイトル画面、ロード画面などがあり、徐々にゲームの中へと誘われます。
しかし、アナログゲームは、デジタルゲームでいう本体のスイッチを入れる部分までしか用意することができません。
仮にゲームの世界に入れるという方がいらしたら、それはすでにそのゲームについて熟知している証拠です。
時にはとってつけのような物語設定もありますが、それでもゲームには必ず物語があり、物語があるからこそゲームの世界に入ることができるのです。
製作者が物語を意識することはありますが、プレイヤーもゲームの世界へ入るために、ときには説明書に書かれているプレイ開始前に物語概要を読んでみるのもまた楽しめる刺激となるのではないでしょうか。